新生児医療の成績では日本はトップランナーです。 それは早産の診療に長けていて、古くからその診療を行ってきた背景もあります。 母体保護法の制定で日本では1990年から在胎22週以上を蘇生対象としてきたのです。 では在胎22週の赤ちゃんはトップランナーの…
「この週数で生まれたら将来どうなるんですか?」 この質問は切迫早産の両親に説明をすると、よく聞かれます。世の親達が「我が子が未熟児になる」事に漠然とした不安を抱えるのは仕方ないことです。誰でも経験のない事は不安なのです。「早く生まれたらどう…
出産した女性を苦しめる言葉に 「お腹を痛めてこそ愛情が湧くもの」 「お腹を痛めた子は可愛い」 というものがあります。痛みを美徳とする日本らしい考え方です。 せっかくの出産が終わり、育児に大変な時期に他の人間にこの言葉を言われた日には腸(はらわた…
社会には様々な格差があります。 経済格差、教育格差、男女格差などなど。 それらは赤ちゃん達に影響があるのでしょうか? 人は皆生まれながらにして平等なのでしょうか? 公衆衛生学の視点から検証していきましょう。 子供は社会を映す鏡 格差が赤ちゃんに…